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The Tinkertoy Testの構成

 The Tinkertoy Test (TTT)は、Lezakにより遂行機能評価のひとつとして考案されました。TTTはティンカートーイというグッズを用いた自由構成課題のため、発散的側面や創造性の要素も含まれます。  このテストは、健常者と高次脳機能障害、認知症、統合失調症者を対象に用いられた報告があります。対象年齢に制限はございません。教示の内容を理解することができれば、非言語的表現が可能ですので、児童から高齢者までその範囲は広いと考えられます。
現在までのところ、18-60歳を対象にデータが集積されております。
    
 このテストを行うにあたっての所要時間は、健常者は平均10分です。
   このテストでは,カラフルかつ形状の異なる50ピースのパーツを用います。被験者は、これらのピースを結合させることにより、様々な物体を作ることができます。 他の多くの遂行機能検査が収束的な結果を目指すという課題設定がある中で、TTTは自由に物を作って良いという教示のみで実施されることから、遂行機能のより発散的側面を評定する検査と考えられています。

TTTとは?: 研究課題について
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修正版TTT(m-TTT)の特徴

修正版TTT(m-TTT)は,原版に沿ったスコアリングのほかに作成プロセスを得点化できるように改良されたものです。

現在日本版のみが存在し,その信頼性・妥当性の検証が進んでいます。

今後は健常者の標準値を作成し,幅広く臨床応用していくために臨床での検証を進めていく予定です。

m-TTTの使用や研究にご興味のある方は、お気軽に研究会アドレスまでお問い合わせください。

他の認知機能評価との関連

   m-TTTの妥当性検証の一部として,他の認知機能評価との関連性を検証しています。

​現在までに発散的思考を測定するIdea Fluency Test(IFT), Design Fluency Test(DFT), 社会生活能力を測定するLife Skills Profile-39の回項目との相関を, 統合失調症患者を対象に検証し,DFT以外の評価とm-TTTの相関が確認されております。

   健常者では,IFTのスコアとm-TTTの作成プロセス得点に有意な相関を認めております。

Stationary photo
TTTとは?: 本文
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